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マクドナルド、「バーチャルPPA」で再エネ調達1GW超え!

8000のレストランに再エネ「仮想スキーム」で供給

2021/10/04 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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物理的か? バーチャルか?

 米国では、いくつもの企業が気候変動問題に関心を持っており、対策をリードしている。数百MWに達する大規模な再生可能エネルギー電源から電力を調達する先進的な企業として、アマゾン・ドット・コム(以下、アマゾン)、アップル、グーグルなどIT系のハイテク企業の名が挙げられるだろう。

 しかし、近年、これまでとは違う産業分野から急ピッチで再エネへの取り組みを拡大している企業が出てきた。それは、世界最大の外食チェーンを展開する米マクドナルドである(図1)。

図1●世界最大の外食チェーンを展開するマクドナルドも再エネ調達拡大(出所:McDonald)
図1●世界最大の外食チェーンを展開するマクドナルドも再エネ調達拡大(出所:McDonald)
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 マクドナルドは8月4日、米ルイジアナ州バトンルージュ郊外のポイントクーピー郡にライトソースBP社によって建設されるメガソーラー(大規模太陽光発電所)と「仮想電力購入契約(バーチャルPPA:VPPA)」を締結したと発表した。

 PPA(電力購入契約)の形態は、物理的、そしてバーチャルの2つに分けられる。物理的PPAが成立するためには、顧客が電力供給を受ける送配電網に再エネ設備を接続していることが前提になる。一方、バーチャルPPAの場合、顧客と発電設備が異なる州に存在するなど、再エネ発電設備と顧客が同じ送配電網に接続していない場合のスキームになる。

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