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2019年版・米企業の太陽光発電導入ランキング(page 3)

3位はウォルマート…、では、1位と2位は?

2020/10/14 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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流通・不動産が「オンサイト」で先行

 1つ興味深いことは、企業による太陽光発電導入方法の変化とその変化によるランキングの移り変わりである。

 従来、企業は、電力需要のある事業所・工場の屋根上、または敷地内に「自産自消」用に太陽光発電を導入した。これは「オンサイト設置」と呼ばれる。ランキング3位の世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートと4位のターゲットは、自社の店舗、倉庫、流通センターなどの比較的規模の大きな屋根、または駐車場を活用し、全米でオンサイト設置導入を展開してきた。

 ターゲットは、2017年に米国内での事業に使用される電力を2030年までに100%再エネに転換する目標を掲げた。そのなかには、「2020年までに同社の店舗500店に屋根置き太陽光発電を導入する」との項目が含まれていたが、 2019年末で太陽光発電の設置数は500を超え、同社はその目標を達成した。SEIAのデータによると同社は、オンサイト太陽光の累積設置において件数、出力容量ともに群を抜くナンバーワンである。

 ウォルマートとターゲットに加え、物流拠点の開発などを手掛けるプロロジス、健康保険、病院経営など米国最大の健康維持機構であるカイザーパーマネンテ、そして総ランキング1位のアップルも自社の建物・敷地内で比較的規模の大きいオンサイト設置を導入してきた。ちなみに、プロロジスはオンサイト方法のみによる太陽光発電導入である(図3)。

図3●カイザーパーマネントの医療施設建物と駐車場に導入された太陽光発電
(出所:J. Movellan)
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