アップルのサプライヤーもランクイン
ランキングトップ10に入ったアップル、アマゾン、グーグル、スイッチ、そしてフェイスブックは大規模なデータセンターを運営しており、メガソーラー(大規模太陽光発電所)をオフサイトに開発することにより、その膨大な電力消費量を再エネに転換している。
ちなみに、アップルの2019年時点でのオフサイト設備の累積容量は313MWで、総導入容量の79%を占めた(図5)。
ランキング10位のソルベイ は、実は1位のアップルに関係している。同社は、アップルのサプライヤーの1社なのである。ソルベイは、ベルギーに本社を持つ化学会社ソルベイの米国法人で、同社のスペシャルティポリマーズ・グローバルビジネスユニットは、アップルのサプライヤーとして、すべてのアップル向け製品を100%再エネで賄うことを公約した。
同社は、ルイジアナ州バトンルージュにある工場の電力需要を再エネに転換するため、サウスカロライナ州に建設された81.4MWの新規メガソーラーから環境価値を15年間購入するという契約を結んだ。同社はこの1つのオフサイトプロジェクトで2018年に初めてこのランキングに入った(図6)。
これからも政府方針に頼らない、企業による活発な再エネ導入が期待できそうだ。