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メガソーラーの設置費用、追尾式でも「ワット1ドル」(page 3)

追尾式の設備利用率は、固定式より5ポイント増に

2021/10/18 22:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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追尾式のシェアは89%

 地上設置型太陽光発電設備を「架台(設置方式)」タイプのデータを見てみると、2015年以降、追尾式が固定・傾斜式設置に対し大きく伸長し始めたことがわかる。2020年にはさらにシェアを高め、1軸追尾式は、2020年に導入されたプロジェクトの実に89%も占めて、独占的な地位になっている(図2)。

図2●米国における地上設置型の太陽光発電設備の架台タイプ別・年間導入容量推移
図2●米国における地上設置型の太陽光発電設備の架台タイプ別・年間導入容量推移
(出所:Lawrence Berkeley National Laboratory)
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 追尾式が拡大を続ける背景には、追尾式の初期投資額は年々低下している一方、固定式に比べ発電量が伸びるので、米国内の多くの地域で経済性が高まってることがある。

 2016年まで、追尾式は、平均して固定式よりもコスト高であったが、2017年には同水準になり、2019年には、追尾式のコスト(1.6ドル/W-AC、1.2ドル/W-DC)が、固定式(1.7ドル/W-AC、1.3ドル/W-DC)を下回った。この逆転は、固定式が直面する、強風荷重、施工に制約のあるブラウンフィールド(廃棄物処分場跡地などの汚染土壌)などの困難な建設環境も背景にあげられる。

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