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米で普及期待の両面受光型、「関税免除」撤回の影響は?(page 3)

米国内太陽電池メーカー、発電事業用で優位も

2019/10/23 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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両面受光型の市場規模は?

 とはいえ、現時点で両面受光型太陽電池の市場規模は世界の太陽光発電市場全体の1%にも満たなく、その存在感は薄い。だが、従来のモジュールよりも発電効率が高いと言うことで、米国を含む多くの市場で注目を集めている。

 英エネルギーリサーチ・コンサルティング会社であるウッドマッケンジーによると、全世界での両面受光型太陽電池の導入量は2016年の97MWから2018年には2.6GWを超えるまでに拡大したという。

 同社は2019年末までにその導入容量は倍の5.4GWに成長すると予測している。それは世界両面受光型太陽電池の累積導入量が8.2GWを超えることを意味する。さらに、同社はこの市場が2019年から2024年の間に10倍以上に成長すると予測している。

 同社は、両面受光型太陽電池の市場が成長している要因は地域によって異なるが、共通しているのは、両面受光型の「低価格化」としている。ちなみに、両面単結晶PERCパネルと片面単結晶PERCパネルの生産コストの違いは、すでに最少ケースで0.5セントに過ぎないという(図2)。

図2●全世界での両面受光型太陽電池の年間導入量の予測(MW)
(水色:アジア、青色:北米、灰色:中東、
緑色:南米、黄色:欧州、赤色:オセアニア、緑色:アフリカ)
(出所:Wood Mackenzie)
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