17もの異なった蓄エネ技術
ちなみに、このグループは今年初めに、「長周期エネルギー貯蔵の情報提供(RFI)」を出し、長周期エネルギー貯蔵のテクノロジーの情報を収集した。その時は17の異なったテクノロジーからなる58を超える情報が提供され、ベンダーがこのテクノロジーに対して強い関心があることがわかった(図4)。
長周期エネルギー貯蔵は、太陽光発電を含む再エネがグリッド上に集中的に導入された場合に対応してレジリエンスを提供するとし、特に、長周期エネルギー貯蔵は、再エネの出力がピークの時に充電し、のち再エネの出力が低い時に8〜16時間放電できる。これは、現在のエネルギー貯蔵に比べより長い時間、放電が可能である。
このグループは、長周期エネルギー貯蔵をCCAの電源ポートフォリオに加えることにより、さらなる再エネの統合を可能にし、カリフォルニア州の掲げる2030年に向けた温室効果ガス削減目標に近づけるとしている。さらに、長周期エネルギー貯蔵は、化石燃料による火力発電からクリーンエネルギーに転換するための重要な解決法の1つと見ている。
シリコンバレー・クリーンエネルギー で最高経営責任者(CEO)を務めるガリシュ・バラカンドラン氏は、「(8つのCCAが)共に働くことにより、我々は1つのCCAでは成し得ない大規模なプロジェクトを実現できる。さらに、長周期エネルギー貯蔵プロジェクトをコラボレーションすることにより、コスト効率的でイノベーティブな資源でポートフォリオを多様化しながら、我々の財務、そしてテクノロジーのリスクマネジメントができる」と語った。
ちなみに、RFPの締め切りは今年12月1日となっている。