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米大規模太陽光のトレンド、「追尾型」のコストが大幅低下(page 2)

「薄膜系+追尾型」が「結晶系+追尾型」に迫る

2020/11/24 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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「追尾式」が88%占める

 一般的に米国市場の動向について言及される場合、SEIAのデータを引用することが多いが、LBNLは、SEIAと違ったアプローチを使い、発電事業用の定義は、「5MW-AC以上の地上設置型」の太陽光発電設備としている。したがって、数MWを超えた発電設備でも、屋根置型の場合、LBNLによる「発電事業用」には含まれない。ここでは混乱を防ぐために、LBNLのデータは、発電事業用ではなく、「地上設置型」太陽光発電設備と呼ぶことにする。

 LBNLはデータ分析で、地上設置型太陽光発電設備を「架台(設置方式)」と「太陽電池タイプ」別で分析している。架台タイプのデータを見てみると、2015年以降、追尾式が固定・傾斜式設置に対し大きく伸長し始めたことがわかる。2018年には固定・傾斜式が多少、盛り返してきたものの、2019年に追尾式がまた拡大し、シェアは過去で最も高い88%となった。累積導入量で見てみると追尾式は全体の71%を占める(図2)。

図2●米国における地上設置型太陽光発電設備の架台タイプ別・年間導入容量シェア推移
(出所:Lawrence Berkeley National Laboratory)
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 太陽電池タイプでは、2017年以降2014年の1年を除いて、結晶シリコン系のシェアが大きく、市場を独占している。2019年も結晶シリコン系がシェア62%(2.86GW-AC)で、薄膜系(化合物型)を上回った。しかし、2018年と比べると結晶シリコン系の導入量は前年比3%減となった一方、薄膜系は前年比74%増と大きく伸びている(図3)。

図3●米国における地上設置型太陽光発電設備のモジュールタイプ別・年間導入容量シェアと導入容量推移
(出所:Lawrence Berkeley National Laboratory)
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