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中国企業の太陽光パネル・米工場、わずか3年で破綻(page 3)

日本メーカー3社はすでに撤退、厳しい米での生産事業

2021/12/06 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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税制優遇を受けていたが…

 ちなみに、サンナジーカリフォルニアは、工場新設に伴って、カリフォルニア州から課税免除など優遇措置を受けていた。

 その背景には、同州が工場から得られる地域への経済メリットに期待したことがある。サンナジーカリフォルニアの工場設立により、雇用の創出、太陽光パネルから得られる環境上の利益、従業員が支払う個人所得税、同社の利益に対する確定税、固定資産税、およびその他の間接的に生じるだろう利益に基づいて、この工場が同州に590万ドルの公益をもたらすと推定していた。

 カリフォルニア州の期待と裏腹に、この工場は実際には3年も稼働せずに閉鎖してしまった。

 業界に詳しい専門家は、「真偽のほどは確認できませんが、正直に言って、あの工場で(サンナジーカリフォルニアが)実際に(パネルの)組み立てを行ったのかどうか疑っています。 親会社であるCSUNは、慢性的な財務悪化を抱えている少し問題のある会社です。 実行されなかった契約も多く、出荷の失敗や(パネルの)質の悪さなどの噂も聞かれました」と、匿名希望で語った(図3)。

図3●カリフォルニア州でオークションに出された太陽光パネル組立装置
図3●カリフォルニア州でオークションに出された太陽光パネル組立装置
(出所:Rabin)
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