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イノシシが避ける「嫌な匂いのテープ」、太陽光でも活用はじまる(page 2)

ゴルフ場で実績、架台の支柱に張り付け、2~3カ月効果持続

2020/11/04 11:20
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 同社が販売しているのは、青色の不織布のテープである。不織布には、イノシシの嫌がる匂いをしみ込ませてある。

 この不織布のテープを張ると、その場所に近づいたイノシシは、匂いを嗅ぎつけて嫌がり、近づかなくなるという(動画)。イノシシの鼻に近い位置となる、地上20~30cm程度の高さに、たるまないように敷設するのが望ましい。イノシシの嗅覚の良さ、記憶力の良さを逆手にとって活用する発想である。

動画●イノシシが避けている様子がわかる

(出所:レインボー薬品)

 この匂いは、人間にとってはそれほど嫌なものではない。

 テープが青色なのは、イノシシが認識しやすい色のためである。嫌な匂いがする場所を視覚的にも認識しやすくする。

 同社は元々、このテープをゴルフ場の顧客を想定して製品化した。ゴルフ場の場合、芝に穴を掘り込まれてしまうと、営業面で直接的な損害につながる。イノシシによる被害が最も深刻な分野の1つといえる。

 ゴルフ場の場合、電気柵やフェンス周辺の対策に加えて、グリーンなどイノシシに掘り込まれたくない場所は、夜間は厚いシートで覆い隠す手法も講じている。ただし、このシートの着脱作業を毎日繰り返すのは、作業者の身体的な負担が大きく、優先度の高い場所だけに限定されている。

 シートの代わりに、イノシシ除けのテープが使われるようになっている(図5)。シートの敷設に使われていたピンを支柱に使い、これを4本建ててテープを張って囲う。この四隅の中には、イノシシが入り込まなくなる。

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図5●ゴルフ場における活用例
イノシシに掘り込まれて損傷した芝(上)、四隅をピンで囲って設置(中)すると、1カ月後には芝が生えて元に戻り始めたことがわかる(下)(出所:レインボー薬品)
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