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イノシシが避ける「嫌な匂いのテープ」、太陽光でも活用はじまる(page 3)

ゴルフ場で実績、架台の支柱に張り付け、2~3カ月効果持続

2020/11/04 11:20
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 不織布のテープにしみ込んだ匂いそのものは、1カ月間程度で減退していく。しかし、イノシシはその場所と匂いを記憶しているので、実際には2~3カ月間は効果が続くようだ。

 同社の除草剤のユーザーである太陽光発電所から、イノシシ対策を相談された際、このイノシシ除けテープを提案したところ、この発電所は提案を受け入れて採用した(図6)。

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図6●ゴルフ場跡を活用したメガソーラーにおける活用例
イノシシに掘り込まれ(上)、フェンスは破られた(中)。その後、外周のフェンスに張った様子(下)(出所:レインボー薬品)
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 この太陽光発電所は、山あいのゴルフ場跡地に立地している。稼働後、イノシシが敷地内に侵入し、地面を掘り込む被害が続いていた。

 地面を掘り込まれることによって、基礎の地耐力が低下してしまうことや、電線などの損傷を懸念していたほか、日々のO&M(運用・保守)の作業に支障も出ていた。

 この太陽光発電所は、比較的念入りに点検や草刈りを実施している。点検従事者が歩き回る際に、イノシシが掘り込んだ穴は足元を不安定にし、注意深く歩かないとつまずいて足をくじいたり、転倒したりするといった事故の原因になりかねない。

 草刈りでは、イノシシが掘り込んだ穴が起伏となり、乗用型草刈機を使えない場所が出てきていた。こうした場所は刈払機や手作業で除草することになり、作業時間が長くなり作業者の身体的な負担も増す。

 この発電所では、外周のフェンス下部のほか、敷地内でも接続箱の周辺をはじめ、掘られると本当に困る場所については、架台の支柱にテープを張って囲んだ。本来は、敷地全体に張ることが望ましいが、コストや作業性を考慮して優先順を決めた。

 張った場所では、イノシシが掘り込むことがなくなり、効果が表れているという(図7)。

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図7●アレイ下に張った例
(出所:レインボー薬品)
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