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太陽光パネルの取付業者が「偽装請負」と見なされる恐れはありますか?(page 3)

<第55回>メガソーラー建設現場における「労働者派遣法」違反のリスク

2019/09/11 05:00
弁護士法人 匠総合法律事務所 代表社員弁護士 秋野卓生
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元請業者の指示に基づき動く労働力の提供はアウト

 ソーラーパネルの設置工事に関し、単に職人を集めてくることだけを請け負っているブローカーは、工事に関する技術的な指導、出来高査定を自ら行うことが通常困難です(そもそも現場に来ないケースもあります)。

 厚生労働省・都道府県労働局発行「労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド」によれば、労働者派遣か請負かいずれに該当するか、の具体的判断基準は、当該労働者の業務の遂行に関する技術的な指導、勤惰点検、出来高査定などにつき、当該事業主である下請業者が自ら行うものであるか否かとされています。

 請負の実質があると言えるためには(偽装請負にあたらないと言えるためには)、以下3点のいずれにも該当することが必要です。

これら全部に該当すれば「偽装請負」にあたらない
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 下請業者自身が労働者に対して指導を行えず、元請業者が代わって技術的指導を行っているような場合には、偽装請負と判断される可能性が高いといえます。

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