特集

千葉・水上メガソーラー事故、強風で損壊したメカニズム考察(page 2)

<第21回>アンカーケーブルが切れた理由を設計面から分析

2019/09/25 06:25
大串卓矢=スマートエナジー社長 
印刷用ページ

JIS基準を上回る風速か?

 技術基準解釈45条第2項に、「太陽電池モジュールの支持物は、支持物の高さにかかわらず日本工業規格 JIS C 8955(2004)『太陽電池アレイ用支持物設計標準』に規定される強度を有するものであること。また、支持物の高さが4mを超える場合には、更に建築基準法の工作物に適用される同法に基づく構造強度に係る各規定に適合するものであること」とある。

 そして、JIS C 8955は,下端から上端までの高さが 4 m 以下の太陽電池アレイを構築する支持物の設計標準について規定し、その中で千葉県の南部では38m/sの設計用基準風速に耐えられることが必要と記載されている。

 よって、水上太陽光発電設備は、JISに定められる風速に耐えられるように設計されていなければならない。問題としては、今回の台風15号が千葉県南部で最大風速38m/s以上の風が吹いた可能性があることだろう。もし、今後も台風による太陽光発電設備の事故が多発するようなことになれば、JISの見直しが必要になるかもしれない(図3)。

図3●山倉ダム周囲の並木が強風で折れていた
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます
  • 記事ランキング