特集

FIPで生まれる「アグリゲーター」、その役割と真価は?(page 2)

大手企業が参入するも、存在価値は「FIP認定再エネ」の増加次第

2020/11/30 05:00
大串卓矢=スマートエナジー社長
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発電量を予測、外れたらバックアップも

 電力系統を安定的に運用するという「アグリゲーター」の役割を果たす上で重要なのが、太陽光発電と風力発電の正確な発電予測である。FIP制度では、発電事業者側に供給責任があるため、供給を予測し、その通りに電気を供給することが必要となる。もし、その予測が外れた時は、バックアップ電源などでそれを調整しなければならない。「インバランスのペナルティを支払えばよい」という安易な態度は、業界から大いに睨まれる。

 太陽光発電の場合は、天気予報で雲の量を予測し、発電量を推定する。局地的な予測は難しいが、発電所数が広く分散していれば、総体として予測が的中する確率が上がる。風力発電の場合も同様である。また、小規模事業者も数多く集まれば、発電能力(kW)として大きな設備となり、バックアップ電源を備える余裕も生まれるようになる。

 バックアップ電源による需給の調整方法も、電力需要を意図的に増減させるデマンドレスポンスと呼ばれる方法、蓄電池を備える方法、ガス発電など出力を調整できる電源を備える方法などがある。アグリゲーターは、電力需要と再エネの出力状況をリアルタイムで見ながら、タイムリーに需給調整できる能力を備えなければならない(図3)。

図3●アグリゲーターによる提供が想定されるサービス
図3●アグリゲーターによる提供が想定されるサービス
(出所:経済産業省・資料)
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