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太陽光発電所は豪雨に弱い? 対策への心構え

林地開発許可制度の狙いと取得のポイント

2021/07/29 05:00
大串卓矢=スマートエナジー社長
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「地盤問題」は太陽光オーナーの悩みNO.1

 日本の梅雨はシトシト雨だったと思っていたが、いつの間にか熱帯気候で見られるような豪雨が特徴的となってきた。台風の大型化も含め、気候変動の影響なのだろうか。今回は、安心・安全問題の中で最重要テーマである土砂災害と太陽光発電所の関係について解説する。

 図1は当社でメンテナンスを実施している太陽光発電所、約900カ所で生じた不具合を1カ月分、まとめたものである(図1)。

図1●スマートエナジーがO&Mを行う太陽光発電所での1カ月間の不具合件数
(出所:スマートエナジー)
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 それによると「通信異常」が断トツで多いが、それに続くのが「地面に関する問題」である。メガソーラー(大規模太陽光発電所)は、敷地面積が広いため、木を切ったり、地面の凹凸をならしたり、斜面をなだらかにする。太陽光パネルを架台に設置するには、整地作業が不可欠であり、そのために諸問題が生じる。

 整地後に排水計画通りの施工を実施しても、土壌表面が固まり、安定するまで時間がかかる。それも自然にまかせておけば、安定になるというものではなく、植生保護と育成、排水経路の微調整、土壌表面保護処理などのメンテナンスが必要不可欠である。従って、メガソーラー事業にとって土壌問題は最重要な「事業基盤」であり、注意すべきポイントなのだ。

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