特集

太陽光に“逆風と追い風”、コスト上昇も電気代高騰で「経済性は向上」

設備費20%アップも電気代はそれ以上に高騰、政府は補助金制度を用意

2022/04/27 12:00
大串卓矢=スマートエナジー社長
印刷用ページ

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、中国におけるコロナロックダウン、円安のトリプルパンチで、太陽光発電設備の値段が上がっている。今回は、太陽光発電設備のコストについて、最近の状況をお伝えする。

円安の影響で1kW当たり15万円に

 米ドル/円の為替レートが円安・ドル高に振れると、太陽光発電設備は高くなる。設備の70%は輸入部品であり、感覚的には1円の円安で、1kW当たり1000円の値上げ、1MWなら百万円もの値上げとなる。長らく安定していた1ドル=110円から同130円に、20円の円安・ドル高になった場合、1kW当たり10万円の太陽光設備は同12万円に上がった感じだ。メガソーラー(大規模太陽光発電所)の施工には、許認可申請やその他付随コストが必要なので、1kW当たり13~18万円と、20%程度以上の値上がりになるだろう。

 4月25日現在で、円は128円台前半まで下がっているので、既述した円安に伴う部材の値上がり幅は現実的になっており、実際にすでに太陽光発電設備の値段は上がっている。また、中国のロックダウンが長引き、納期も遅くなっている。コストの値上がりと、納期の長期化は、発電事業者にとっては頭の痛い問題となっている(図1)。

図1●100円/Wの太陽光システムのイメージ
図1●100円/Wの太陽光システムのイメージ
(出所:筆者作成、「メガソーラービジネス」2019年1月掲載・再エネビジネス最前線)
クリックすると拡大した画像が開きます
  • 記事ランキング