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太陽光件数の99%は「低圧」に?、保安規制強化でどうなる!

ポストFITにおける低圧太陽光の保守メンテ問題

2022/06/30 00:00
大串卓矢=スマートエナジー社長
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 固定価格買取制度(FIT)を卒業して自律的に増え始めた太陽光発電。再生可能エネルギーの中では優等生的位置付けであるが、O&M(運営・保守)の問題が今後、重要となるだろう。なぜなら、小さい規模の太陽光発電が膨大な数増えると予想されるからだ。なぜ問題となるのか、そしてどう対応すれば良いのかを考察する。

入札制度で「小規模化」に拍車

 FITで太陽光発電が大幅に増えた。そのなかで、どのような規模のものが増えたのであろうか。経済産業省の統計によると、2021年6月末で稼働している太陽光発電は48GWであった。そのうち、1MW以上のものは、22GWで46%を占める。件数でいうと全国で65万件あり50kW以下のものは62万件で95%を占める。つまり、太陽光発電の発電量は規模に比例するので、1MW超のメガソーラーが約半分であるが、稼働している件数で考えると95%が低圧の案件と言えるのである。

 それに加えて、メガソーラーが入札制になって以来、件数とMWが急減した。フィード・イン・プレミアム(FIP)でも入札制なので、その傾向は変わらない。FIT後は、いまのところ自家消費が太陽光発電の中心となっているので、大きさは低圧連系する小規模案件が中心と予想される。以上から日本の太陽光発電は99%が低圧案件となるだろう(図1)(図2)。

図1●事業用太陽光発電設備の連系出力別・設備容量の内訳(2021年6月末時点における導入済み設備48GWの内訳)
図1●事業用太陽光発電設備の連系出力別・設備容量の内訳(2021年6月末時点における導入済み設備48GWの内訳)
(出所:経済産業省資料より筆者グラフ作成)
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図2●事業用太陽光発電設備の連系出力別・件数の内訳(2021年6月末時点における導入済み設備48GWの内訳)
図2●事業用太陽光発電設備の連系出力別・件数の内訳(2021年6月末時点における導入済み設備48GWの内訳)
(出所:経済産業省資料より筆者グラフ作成)
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