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太陽光発電所に特有の雑草と、「除草剤を使いこなすコツ」(page 2)

きめ細かい提案でメガソーラーで採用を増やすレインボー薬品

2020/09/09 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 同社は園芸用の肥料や殺虫剤などを祖業とし、40年間以上にわたって培ってきたノウハウを強みに、現在は除草剤を中心に事業を展開している。2002年に住友化学の子会社となり、2013年に太陽光発電所向けに除草剤を展開しはじめた。

 雑草の種類によって効果の高い薬剤が異なることから、ひと口に除草剤といっても製品は多様となっている(図2)。

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図2●多種多様な雑草に対応した製品を揃える
(出所:レインボー薬品)
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 竹のような品種に対応した製品まで取り揃えている。竹の場合は、節目を切ったり穴をあけたりして、そこに原液のまま注入する。竹は地中で根がつながっているため、タケノコの時期を目安に注入すると、より大きな効果が得られるという。

 こうした除草剤は「ネコソギ」というブランドで販売しており、従来からのホームセンターでの販売実績や知名度が、太陽光発電所向けの展開でも生きているという。

 除草剤の分野は、どの企業も似たような成分と効果の製品を販売している。その中で、このブランド力の差は大きいとし、さらに、メガソーラー向けでは発電事業者やO&M(運用・保守)に対するフォローも強みとしている。

 例えば、太陽光発電所の規模が大きい場合、同社が現地に出向いて除草剤の導入に向けて調査した上、アドバイスをする場合もある。

 屋外の自然環境は、机上の資料や考察だけではわからないことが多いためで、現地ではその太陽光発電所の内外の環境や状況、除草剤を使う際の安全性などを調査する。

 例えば、近くに農地や宅地、学校、道路、河川、水路などがある場合、その状況や関係者の心情によっては、除草剤の使用範囲を限定したり、除草剤の使用そのものを断念するように助言することもある。

 導入後にも、敷地内の雑草の状況に合わせて最適な散布方法を助言する場合がある。例えば、ムラが少ないように散布するための方法や、状況によっては適用の範囲内で多めの薬量を勧める場合などがある。

 雑草の種類に応じて、薬剤を変更を勧める場合もある。

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