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「山倉ダム」「ポストFITの水上太陽光」、シエル・テール日本法人・森社長に聞く(page 3)

メガソーラービジネス・インタビュー

2020/10/07 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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――水上太陽光の特徴は、「既製のフロートを活用しないと実現できない」ことです。手作りでも実現できる、地上や屋根上への設置にはない要素です。日本にいち早く進出して水上太陽光の市場を生み、成長させてきた原動力はどこにあるのでしょうか。

シエル・テール・ジャパンの森社長
(出所:日経BP)
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 フランスの先進的な考えで事業化された製品を、そのまま日本に持ってきて、日本人だけで展開していたのでは、難しかったと感じています。

 あえて極端な話をすると、ひとつの物事に向き合うときに、日本人はどこまでも心配性で、フランス人はまずやってみようと挑戦的です。この両方が合わさったからこそ、シエル・テール・ジャパンの成長につながったと感じています。

 何らかの問題を、顧客から指摘されたときの対応も、フランスは日本とは異なります。このことも含めて顧客には正直に伝えてきました。そうしたやり取りを顧客が信頼してくれたと感じています。

 また、国内向けは、国内で製造しています。これも日本で受け入れられた要因の1つだと感じています(関連コラム:水上に太陽光パネルを浮かべる「フロート」の開拓者)。

 シエル・テールでは現在、東南アジア、インド、米国、中国、台湾などに市場を広げています。こうした海外の成長市場において、先行した日本市場で培った経験を生かせるのが強みで、そこでは日本法人が大きな役割を果たすことになります。

 これらの海外の国々では、コスト意識が日本よりも強いと言われています。こうした市場で新たに培う経験を、今度は日本に還元していきたいと考えています。

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