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SBエナジー創業10年、三輪社長に聞く、次の一手(page 3)

メガソーラービジネス・インタビュー

2021/05/26 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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レドックスフロー電池企業に投資

ーー「BMW戦略」の観点から、太陽光・風力という変動性再エネの大量導入を実現するうえで、蓄電池とそれを載せたEVの役割がますます高まってきます。

三輪 蓄電池の低コスト化が経済社会を変えるゲームチェンジャーになるという見方は、もはや疑問の余地はありません。太陽光発電のコストは、すでにグリッドパリティ(購入電力料金と等価水準)を下回っており自家消費の経済性は確保されています。今後、さらに蓄電池のコストが下がり、「太陽光+蓄電池」でも経済性を出せる「蓄電池パリティ」に達すれば、太陽光はもはや変動電源ではなくなり、爆発的に普及します。

 この世界を目指して、継続的に世界の蓄電池技術をリサーチしており、すでに中国のレドックスフロー電池の大手企業に出資しています。バナジウム系材料を使った技術で定置型の蓄電池を開発している企業です。

 また、EVに関しては、バッテリー(蓄電池)交換型EVを対象にしたバッテリー交換事業を手掛けている中国企業、オルトン(Aulton)に出資しました。すでに中国のEV大手メーカーがオルトンと提携して交換型EVを生産しており、交換事業は実証ではなく、社会実装の段階になっています。バッテリー交換型EVは、交換ステーションに常時、多くの蓄電池が配備され、充放電に時間的にも地域的にも柔軟性があるため、VPPとの相性が良い面もあります(図1)。

図1●EVのバッテリー交換事業を手掛けているオルトン(Aulton)に出資
図1●EVのバッテリー交換事業を手掛けているオルトン(Aulton)に出資
(出所:SBエナジー)
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