特集

風力急増で「系統電圧の変動」顕在化、求められる対策は?(page 4)

九州最大ウインドファームが導入した「SVC」の機能と役割

2021/08/19 22:30
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

様々な制御要請に対応

 「串間風力発電所」の変電設備にある建屋に入ると、筐体に「SVCインバータ盤」と表示された装置が12台、ずらりと並んでいる。これが単機625kvarのSVCで12台の合計が7500kvarになる。4台を1セットにし、屋外にあるSVC向け変圧器につながっている(図7)。

図7●SVCインバータ盤4台を1セットで屋外のSVC変圧器とつながっている
図7●SVCインバータ盤4台を1セットで屋外のSVC変圧器とつながっている
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 これら12台に対し1つのSVC制御盤から無効電力の出力値を指令している。制御盤は、風車が連系する送電線の電圧を監視しつつ、指定された電圧値になるように各インバータ盤にリアルタイムで出力値の指示を出している(図8)。

図8●SVC制御盤の前面にある監視画面
図8●SVC制御盤の前面にある監視画面
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 TMEICによると、一般送配電事業者からどんな形での制御を要請されるかは、発電所によって異なるという。例えば、「発電所構内の無効電力補償制御」「連系点の力率指定制御」「連系点の電圧指定制御」のほか、「時間割や季節に応じた目標値を自動的に変更すること」といった要請もあるという。TMEICでは、こうした多様な制御要請にも対応できるように、制御盤の機能として複数の制御手法を選択できるようにしているという。

  • 記事ランキング