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雨水による土削れ・侵食リスクに対応、太陽光発電所の土木評価・対策サービス(page 2)

重機なしで侵食を防げる工法や土を侵食しない植生フィルターも

2022/05/26 14:23
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 同社がとくに強みを持つのは、斜面や法面などに補強土擁壁を築く工法という(図2)。緑化タイプやコンクリートタイプの擁壁を築く。公共工事で1万8000件以上、壁面の面積で300万m2以上の実績があるとしている。災害で被災した場所の復旧工事でも約4000件の実績がある。

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図2●緑化タイプやコンクリートタイプの擁壁(上)に強み
図2●緑化タイプやコンクリートタイプの擁壁(上)に強み
(出所:ジオシステム)
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 このほか造成の工法として、さまざまな手法に対応できる。自社で開発した手法や資材だけでなく、幅広く対応しているのは、自社の手法や資材だけにとらわれずに適材適所の工法や資材を使うことが重要なためとしている。

 このうち「ジオセル工法」とは、コンパクトに運べるハチの巣状の樹脂の型枠に、現地にある土と砕石を詰めていくことで地面や斜面を固め、地表の土の侵食を防ぐ手法である(図3)。大きな重機やミキサー車なしで施工できる。

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図3●大きな重機やミキサー車がなくても、人手で土と砕石を使って施工できる
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図3●大きな重機やミキサー車がなくても、人手で土と砕石を使って施工できる
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図3●大きな重機やミキサー車がなくても、人手で土と砕石を使って施工できる
(出所:ジオシステム)

 稼働中の太陽光発電所に向く工法で、調整池の側壁や法面の補強や復旧、管理用の通路の形成などに使われている。

 また、土壌侵食防止機能付きの植生マットを使う工法も太陽光発電所で多く使われている(図4)。これは、地表の土に密着させることで土の侵食を防ぐ。雨水はフィルターの中を通過させるように流していく。これによって、土をそがずに雨水が流れていくので、水はきれいなままである。

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図4●侵食を防ぐ植生マット
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図4●侵食を防ぐ植生マット
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図4●侵食を防ぐ植生マット
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図4●侵食を防ぐ植生マット
(出所:ジオシステム)

 太陽光発電所では、水みちができてしまった場所に、この工法を適用することが多い(図5)。施工後は水みちが形成されなくなる。

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図5●太陽光発電所での植生マットの使用例
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図5●太陽光発電所での植生マットの使用例
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図5●太陽光発電所での植生マットの使用例
上は斜面を覆った例、2段目はそれぞれ左が敷設前、右が敷設後で、3段目は敷設できなかった場所には再び水みちができていることで効果がわかる(出所:ジオシステム)

 排水路にも応用できる。普段は水が流れず、大雨の際にだけ流れるような排水路を、普段は緑あふれる溝として管理できる。

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