特集

世界初、風車を点検・補修する日本のロボット(page 2)

見過ごされてきた発電ロスを最小化

2020/05/13 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

 LEBO ROBOTICSの事業の1つである「風車の補修材」の販売は、当時から手掛けていた(図3)。ブレードの表面で傷ついたり剥げ落ちたりした部分を補修するために使われる。また、「人工知能(AI)を応用したブレードの点検・分析サービス」と「ロボットによる点検・補修サービス」を新たに事業化した。

図3●補修材も手掛ける
(出所:LEBO ROBOTICS)
クリックすると拡大した画像が開きます

 豊田通商が風力発電向けの事業で強みを持つのは、欧州や中東などでの拡販が早かったことに加えて、グループ会社にユーラスエナジーホールディングスを抱えていることが大きい。ユーラスエナジーは、豊田通商と合併した旧・トーメンの電力事業会社として創業され、1980年代から欧米で多くの風力発電所を開発・運営してきた。現在は東京電力との合弁に変わり、国内でも大規模な風力発電所、太陽光発電所を開発・運営している。

 LEBO ROBOTICSのweb上でも、現在の顧客として、沖縄新エネ開発(沖縄県中頭郡北谷町)、スペインに本拠を置くSiemens Gamesa Renewable Energyとともに、ユーラスエナジーの名を挙げている。

 同社は、補修材の販売やAIによるブレードの点検・分析サービスにより、風力発電事業者のほか、国内の主要メーカー、補修サービス事業者とすでに取引している。こうした地盤を生かし、ロボットを使った点検・補修サービスを広げていきたいとしている。

  • 記事ランキング