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ロボットが除草剤を散布、メガソーラーで活躍

レインボー薬品が開発、1MWを1時間で完了

2021/07/08 08:22
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 太陽光発電所における雑草対策の手法として、草刈り作業の効率化が進みつつある。ゴーカートのような車体に乗って走り回ることで、その範囲の雑草を刈る「乗用型」、同じく動き回りつつ刈る作業はロボットが担う「ラジコン型」、さらに、米iRobotの室内用ロボット掃除機「ルンバ」のように、自律的に草を刈りながら敷地内を動き回る「自律運転型」も出てきている。

 雑草対策のもう1つの代表的な手法は、除草剤である。こちらは、散布する作業の効率化に大きな余地が残っている。

 農業などでは、無人航空機や無人ヘリコプターなどを使って空中から散布することで、効率化している場合がある。この手法を太陽光発電所で採用するのは難しい。空中から散布した除草剤の多くは、太陽光パネルにかかってしまうからだ。地面に散布される割合が減る上、パネル表面の汚れにもつながりかねない。

 地上を走りながら除草剤を散布する農業向けのロボットもあるが、構造物のない広い農地を想定しているために、車体が大きい。現状では、太陽光発電所で使うのは難しい。

 このような中、メガソーラー向けの除草剤で供給実績を伸ばしているレインボー薬品(東京都台東区)が、太陽光発電所向けに、ラジコン型の除草剤散布ロボットを開発している(図1)。

図1●粒状の除草剤を自動で散布し、走行はラジコン操作する
(出所:レインボー薬品)
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 同社の主力商品である、粒状の除草剤を散布するためのもので、このロボットを「ネコソギマクンダーZ」と称している。

 除草剤には、粒状と液状がある。同社では、粒状を推奨することが多く、ロボットも粒状の散布用に開発した。

 粒状の除草剤は、粒状のまま適切な量を撒く。雑草は土に浸透した除草剤の成分を根から吸収する。雑草が生える前や生えはじめに散布するのが最も効果的で、持続性に利点がある(関連コラム図2~3)。

図2●粒状と液状の違いと特徴
(出所:レインボー薬品)
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図3●粒状の例。左が散布前、右が6カ月後
粒状の除草剤「ネコソギメガ」を30g/m2散布した例(出所:レインボー薬品)
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