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ドローンでカラスを撃退! 「嫌がる音」で空中戦(page 4)

佐賀の太陽光と鳥獣撃退のベンチャー2社が開発

2019/07/17 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 そこで、ドローンを、より適切なものに変え、拡声器の出力を上げた。この拡声器を搭載しながら、安定して飛行するためには、より大きなドローンの機体が必要になった。この機体の大型化は、カラスによるアタックを抑制する効果にも繋がった(動画3図2)。

動画3●現在使っているドローン。大きな拡声器を搭載している
(出所:日経BP)
図2●現在は月に2回飛ばしている
(出所:日本環境テクノ)
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 また、反射光を発しやすい部材を機体に後付けするなど、視覚的にもカラスが嫌がる工夫を加えた。

 ドローンの飛ばし方にも、コツがある。高速で飛ばしながら拡声するのではなく、ゆっくり飛ばしたり、ホバリングさせたりすることを組み合わせる方が効果的という。対策の対象がイノシシやシカに変わると、また飛ばし方が変わってくる。

 こうして確立した新たなカラス撃退法によって、日本環境テクノの太陽光発電所では、カラスがほとんど寄り付かなくなり、フンによる被害も目に見えて減った。

 周辺の農家や畜産家は、当初、音声の不気味さと大きさには驚いたものの、カラス対策の恩恵を受けられることから、協力的としている。

 カラスが寄り付かなくなる効果を見て、定置型スピーカーによる拡声のタイミングは1分間隔から5分間隔に広げ、ドローンによる拡声も1カ月に2回に減らした。それでも、同様の効果が持続している。

 日本環境テクノとECO-5では、このカラス撃退法に必要な機材やノウハウを広く拡販していく構想もある。

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