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「火を噴くジャンクションボックス」、NTT西の新会社がドローン点検で発見(page 3)

AIで分析の効率化を急ぎ、風力でも実績を伸ばす

2019/08/21 00:58
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 NTT西日本では、太陽光発電所向けに空撮を応用したサービスを事業化するにあたり、NTTファシリティーズの協力を得て、技術の開発や事業化に必要な検証を重ねた。地元の関西を中心とするメガソーラーで、ドローンによる飛行と空撮、撮影した熱分布画像の解析と、トラブルが生じている太陽光パネルの発見精度の検証を繰り返した。

 NTTファシリティーズのほか、南国殖産(鹿児島市)グループも、技術開発や事業化に向けた検証に協力した。

 さまざまな太陽光発電所にドローンによる空撮を応用したパネル点検サービスを提供するには、さまざまなメーカーの太陽光パネルに対して、熱分布画像の空撮と不良パネルの特定、状況の解析の経験を重ねておきたい。

 この点で、NTTファシリティーズのメガソーラーばかりで経験を積むことには、課題があった。同社のこれまでの調達方針から、特定のメーカーの太陽光パネルが多くを占めていた(関連コラム)。

 これに対して、南国殖産グループは、比較的さまざまなメーカーの太陽光パネルを採用している。技術の検証先として、南国殖産グループの太陽光発電所が加わったことで、幅広いメーカーの太陽光パネルを対象に点検作業を経験できるようになった。

 技術開発や検証の一つには、パネル内で過熱している部分の寸法などの状況把握や、その部分を含む太陽光パネルのI-V(電流・電圧)特性に、どの程度の影響を及ぼすのか、どのようにランク分けして顧客に示すのか、などといった点があった。

 最終的に、過熱している場所の寸法は、「大」「中」「小」の3つに分類して示すことにした。「大」「中」は、I-V特性に与える影響が、太陽光パネルメーカーが交換に応じるレベルに達している可能性が高いという評価となる。

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