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「ロボットの自動除草」に最適設計したLIXILのメガソーラー(page 3)

パワコン周辺のエラー対策に、ワイヤー敷設の工夫と夜間の走行

2020/08/26 15:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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充電ステーションを近接、メンテナンス性を重視

 ロボット芝刈機を敷地内でどのように走行させるか。ここでは、西武緑化管理のノウハウが生きているという。

 ハスクバーナ・ゼノアによると、国内の販売代理店の中で、最もロボット芝刈機の販売実績が多いのが西武緑化管理で、伊賀市の発電所では、この機種の特性を理解し、うまく生かしている点が多いという。

 面積が約2万7000m2ある敷地に、5台のロボット芝刈機を導入した。1台当たりの作業範囲の目安が約5000m2という仕様の機種に対して、このサイトでは、1台当たりが受け持つ区画がそれぞれ4000m2以上という、仕様に対して余力が比較的少ない使い方をしている。

 太陽光発電所の場合、公園や緑地の芝のような、均一な高さできれいに刈り揃えた状態を維持する見栄えは求められない。どの場所もある程度の頻度で刈られていれば問題ない。雑草の高さに関しては、それほど厳密さが求められない用途ならではの使い方といえる。

 それぞれの機体がGPS(全地球測位システム)を備えており、その日に走行して刈った場所を記録している。その日に走行せずに刈り残した場所は、その翌日、優先的に走行するように設定している。

 これによって、どの場所も最長でも2日に一度程度の頻度で刈られる。これ以上、刈る頻度が開いてしまうと、雑草を刈りにくくなる恐れが出てくるという。

 それぞれの区画にある充電ステーションは、敷地の中央を通る通路に近い位置で、それも隣接する区画の充電ステーションに近い位置に設置されている(図5)。

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図5●2カ所、3カ所の充電ステーションを近接
(出所:上はLIXIL、そのほかは日経BP)
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 5つの区画のうち、南の2つの区画の充電ステーションは、通路を挟んでほぼ隣り合う位置に、残りの3つの区画の充電ステーションも、同じように通路を挟んでほぼ隣り合う位置に設置されている。

 これは、ロボット芝刈機のメンテナンスの効率を考慮した配置としている。清掃や刃の交換などは、同じようなタイミングで実施することが多い。その時に、ほぼ2カ所の移動だけで、5台を保守・点検できる。充電ステーションの位置が広く分散していると、それだけ歩き回る負担が増える。

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