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太陽光パネルの下、40度の急斜面も除草できるラジコン型草刈機(page 3)

100万円を切る価格で、乗用型の市場も狙う

2019/09/18 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 今回のラジコン型草刈機を使うと、作業員は斜面に入らずに済む上、乗用型や自走型(図2)のような本体を操縦する機種のような、振動やほこりの影響を受けずに作業できる。

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図2●自走型草刈機
(出所:クボタ)
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 遠隔操作には、ホビー用ラジコンカーと同じような操作用端末を使う(図3)。左右の2本のスティックを使い、簡単に前進や後退、左右の旋回を操作できる。刈刃の回転のオン・オフ、エンジンの停止も遠隔で操作し、安全に作業できるという。

図3●ホビー感覚で簡単に操作できる
(出所:クボタ)
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 最大40度の斜面でも安定して運用できるのは、機体の重心を山側(斜面の上側)に寄せ、谷側(斜面の下側)の車輪の幅を2倍にするといった構造の工夫による。

 エンジンなど重い部品は、山側に寄せることで、走行中の重心を安定させ、転倒などのリスクも減らしたとしている。エンジンは、2サイクル式を搭載している。車輪は鉄のものでスパイクを備え、斜面でも地面に食い込みやすくした。

 機体の右側が山側、左側が谷側と、向きが決まっている。このため、乗用型や人手で操作する自走型の草刈機のように、一定の距離を刈った後、反転して戻ってくるような使い方はしない。山岳列車のスイッチバックのように、斜面の中で走る場所を上下にズラしながら、前進と後退を繰り返すことで段状に刈っていく。

 機体の向きと進行方向を間違えないように、色は前方がオレンジ、後方が黒と、はっきりわかるように変えている(図4)。ラジコン操作の方法も、左右の旋回は右のスティックのみとし、機体がどの方向を向いていても、右のスティックを右に操作することで、必ず山側に登るなどわかりやすく、操作の間違えを防ぐ工夫としている。

図4●前方はオレンジ、後方は黒
(出所:クボタ)
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