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「ルンバ」のような自律走行型ロボットが草刈り、姫路の低圧太陽光(page 4)

無人の敷地内を毎日こまめに走行して自分で充電

2019/12/25 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 このハスクバーナのロボット除草機は、伸びた芝や草を刈るというよりも、不要に伸ばすことを防ぎ、常に一定の高さに保つことに向く。

 リチウムイオン蓄電池を使って駆動し、四輪の間に回転刃を備えている(図4)。回転刃は、乗用型草刈機が備える鎌のような刃ではなく、かみそりの刃のような薄いもので、これを3枚備えている。この刃で芝や草を刈る。

図4●回転刃は薄い
(出所:ハスクバーナ・ゼノア)
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 自律走行しながら刈る範囲は、充電ステーションを発着点として、走行時のガイドとなるワイヤーを地表に張って囲んで設定する。ワイヤーはペグで打ち込む。このワイヤーで囲まれた区域の中を、ランダムに走行しながら草や芝を刈っていく(図5)。

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図5●ワイヤーで設定した区域を自律的に走って刈る
充電量が減ると充電ステーションに戻ってくる。下段は、今回の太陽光発電所における充電ステーションやワイヤーの様子(出所:上から3枚はハスクバーナ・ゼノア、下段の3枚は日経BP)

 地表に張ったワイヤーを通じて、信号を発している。ロボット除草機は、この信号を受信して走行区域の境界を把握している。

 太陽光発電所において、このロボットを使うのに向かない場所があれば、ワイヤーの敷設の工夫によって避けられる。また、柵や杭などを設置しておけば、その前で停止して向きを変え、そこを避けて移動する。

 日本法人のハスクバーナ・ゼノア(埼玉県川越市)によると、地表の状態や走行区域の水平方向の形状などにもよるが、一般的な条件では、満充電時には約2時間走行でき、その間に1時間に約135m2の範囲で草や芝を刈れる。充電ステーションでは、約1時間で満充電となる。

 約2時間、稼働して刈り、その後、1時間かけて充電するというサイクルを繰り返すと、一般的な条件であれば、1日に約3200m2を除草できる。

 刈っている最中に、他の場所よりも草や芝の伸びが大きい場所を検知すると、スパイラル(螺旋)状に走り、重点的に刈りこむモードに変わる。この場所を刈り終えると、通常のランダムな走行に自律的に切り替わる。

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