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来訪者を2倍に増やした米子のメガソーラーのヤギ、現在は「マスコット役」に専念(page 4)

ヒツジとの性質の違いを把握し、適切に活用

2019/11/27 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 予想外の出来事として、ヒツジが出産して、子ヒツジが生まれたこともあった(図6)。最近では、ヤギにも子供が生まれた。

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図6●子ヒツジが産まれた
(出所:とっとり自然環境館)
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 また、同館への来館者数が検証期間中は4割から2倍も増えるなど、ヤギやヒツジの存在が癒しを与え、来訪の意欲を高めることを検証できた。同館内でも、ヤギに挨拶するのが日課になるなど、事務所の雰囲気が明るくなったようだ。

 一方で、来館者への危害、悪臭、騒音といった悪影響や、怪我や病気といったヤギやヒツジの健康管理面でも、大きな問題はなく、極端に神経質になる必要がないことも確認できたという。

 これと並行し、太陽光パネルの設置区域は、完成後に「防草土」に変えていった。土や灰などを原料とした、雑草の成長を抑える効果の高い材料で、これを地表に敷いた。本来は、基礎の形成前に施工するものだが、施工中に導入を決めたため、完成後に追加した。防草土を施工した区域は、雑草が以前よりも少なくなった。

 こうして、敷地内の雑草の状況は変わり、ヒツジで除草する必要性は薄れていった。動物を除草に活用する場合、雑草を多く食べ残す状況ならば、残った雑草を刈る作業が必要になることがあるが、より大きな問題は逆の場合で、雑草を食べ尽くしてしまい、食べるものがなくなって、動物の健康状態に影響することである。その場合、追加で餌を購入し、与える必要が出てくる。

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