特集

来訪者を2倍に増やした米子のメガソーラーのヤギ、現在は「マスコット役」に専念(page 5)

ヒツジとの性質の違いを把握し、適切に活用

2019/11/27 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ

マスコット役に、ヤギの方が向く理由

 ヤギは現在、3頭いる。同館の人気者で、来館者に癒しを与えている。この目的だと、ヤギの方がヒツジより向くという。

 外見の「可愛らしさ」は共通しているが、ヒツジは力持ちで、かつ、臆病な点が、ネックになる場合があると考えた。子供と触れ合うときに、臆病で逃げ出したり、逆に、近づき過ぎたときに、力が強い分、子供にかかる力が大きいことも懸念された。

 ヤギは普段、同館の隣にある柵で囲んだスペースにいる。ここには、雨をしのげる小屋もある。イベント時には、来館者と触れ合いやすいように柵から外に出す。

 同館の周囲の雑草だけでは、3頭のヤギが食べる量には足りない。そこで、メガソーラーのフェンスの外側などに出かけていき、雑草を食べさせていることもある。食べさせる雑草は、除草剤を使っていない施設のものが対象になる。

 このほか、乳牛用の干し草を購入し、与えている。また、夏には鉱塩(こうえん)も与えている。鉱塩は、植物を主食とする動物の塩分補給用で、ヤギ、ヒツジ、牛などの飼育で一般的に使われている。水飲み場においておき、これを舐めると塩分、ミネラルを適切に採れる。

 予想外の出来事では、2017~18年の冬に、鳥取県をはじめとする日本海側で数回続いた大雪がある。メガソーラーにも通常よりも深く雪が積もった。

 この時には、ヤギは小屋にこもっていた。屋根の上にブルーシートを敷く、小屋の中には適切に水と餌を置きつつ、小屋の入口を閉じておくといった対応の結果、ヤギも問題なく大雪を乗り切ったという。

【これまでの関連記事】

  • 記事ランキング