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コメ農家が導入した、2軸追尾型の営農型太陽光

10年で投資回収でき、稲の収穫量や品質も維持

2019/12/14 08:17
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 奈良県天理市の田んぼで10月17~18日、秋の収穫が行われた(図1動画)。稲刈り機が田んぼの中をぐるぐる回って、手際よく刈り取っていく様子は、各地の田んぼと同じだが、この田んぼには、他ではまず見られない独特の光景がある。

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図1・動画1●稲刈りの様子
(出所:日経BP)


 2軸追尾型の架台システムが、それぞれ約40枚の太陽光パネルを支え、太陽の動きに合わせて、自動で太陽光パネルのアレイ(パネルの設置単位)を動かしている。この下を、稲刈り機が走り回り、収穫していった。

 太陽光を農作と発電で分け合う営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)で、国内の農業の主力作物である稲作に活用している。現在の営農型太陽光では、サカキやニンニクといった、相対的に日陰に強い作物が選ばれることが多い。休耕地を使い、売電を主体とし、農作業には極力、手間をかけない場合が多い。

 稲による営農型太陽光発電が当たり前のように根付いてくれば、太陽光発電の裾野は一気に広がる可能性が出てくる。インパクトが他の作物とは違う。

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