特集

国内外で「再エネ5GW」、東京ガスのCO2ネット・ゼロ戦略

太陽光、風力、バイオマス電源を開発、獲得へ

2020/08/03 05:00
金子 憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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関東最大のメガソーラー

 今年1月、群馬県安中市大谷に関東地方で最大規模となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)「安中市太陽光発電所」が運転を開始した。

 ゴルフ場の計画が頓挫した開発跡地を活用し、出力63.2MW分の太陽光パネルを設置した。事業区域約137haのうち約3割を森林とし、残りを造成してパネルを敷き詰めた。東京電力パワーグリッドの系統に送電する最大出力は42.8MWで、固定価格買取制度(FIT)により売電している(図1)。

図1●関東最大のメガソーラー「安中市太陽光発電所」
(出所:東京ガス)
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 安中市は、世界遺産・富岡製糸場のある富岡市に隣接するなど養蚕業で栄え、いまでも安中市には国内最大の製糸工場が操業している。市内にはかつて多くの桑畑があった。メガソーラーのあるエリアも、かつては桑園に囲まれた小高い丘陵だった。

 完成した「安中市太陽光発電所」には、北側に複数の調整池があり、緩やかな北向き斜面になっている。そこにパネル4段(枚)のアレイ(パネルの設置単位)を整然と並べている。パネルを設置できない急な法面を極力減らして緩斜面を段状に造成し、巧みに設置枚数を増やした。造成面積は約92haとなり、盛土と切土による土量は327万7000m3に達した。

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