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ホンダが需要家で世界最大のNAS電池、瞬低対策用を系統安定化に活用(page 2)

2018年初の大寒波時には、東電の遠隔DRで実運用も

2019/10/02 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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自家消費用の太陽光は1.3MW、今後も規模拡大

 今回の需給調整を実施した同センターは、1979年にテストコースが操業し、敷地面積は約230haと広い。テストコースは1周約4kmで、2輪と4輪などの開発に活用しているほか、芝刈り機のテスト場もある。

 太陽光発電は、2003年に初めて出力2kWの設備を導入した。徐々に規模を増やし、現在のパネル出力は約1.3MWまで拡大している(図3)。パネルは、ほぼホンダソルテック製のCIGS化合物型となっている。発電電力は、すべて所内で自家消費している。

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図3●さまざまな棟の上に太陽光パネルを載せている
(出所:本田技術研究所、中は日経BP)
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 この太陽光発電システムは、構内系統のそれぞれの建屋の変電所に低圧で連系している。設置している棟で消費できない分の発電電力は、上位の変電所に送っている。

 今後も、所内の他の建屋の屋根上を中心に、年数百kWのペースで増設を検討している。現在は、所内の100棟以上ある建屋のうち、一部に太陽光パネルを載せている。

 年数百kWのペースで増設を進めるのは、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」への対応からである。「5年度間で平均エネルギー消費原単位を年1%以上低減」という努力義務を達成するためだ。太陽光発電の導入や、使用総量自体の削減のほか、東電グループの再エネ電力プランによる電力購入も2019年4月にはじめている。

 将来的に、太陽光を含む自家発電率を、現在の約2割から、半分くらいに引き上げたいとしている。

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