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ホンダが需要家で世界最大のNAS電池、瞬低対策用を系統安定化に活用(page 3)

2018年初の大寒波時には、東電の遠隔DRで実運用も

2019/10/02 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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特注のパワコンを使うワケ

 所内の太陽光発電は、低圧連系のため、直流入力250V対応のパワーコンディショナー(PCS)を採用している。今後、直流の送電と変換ロスの低減を目的に、同400V対応機を導入したいと考えているが、低圧向けでは市販されていないため、PCSメーカー数社に製品化を促しているという。

 PCSは、自社の意向を反映した特注品を導入してきた(図4)。中でも、栃木は夏の雷が激しく、その対策として指定した避雷器(SPD)を複数個、設置している。 

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図4●PCSは特注品、避雷器などに特徴
(出所:本田技術研究所)
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 栃木では、夏季の雷が特に激しい。既製品をそのまま導入した場合、夏季の落雷で被災して発電できない状況になるという。

 直撃雷、誘導雷のどちらも頻繁に起き、その際の対地電圧が他の地域よりも強い。過去には、テストコースにおいて、落雷時の雷サージによって防災設備の基盤が損傷し、運用システムに不具合が生じたことがあった。

 PCSに指定したSPDを設置していても、落雷によってSPDが故障することも多い。故障の原因を検証して、その原因への対策品に交換するとともに、PCSメーカーと連携して運用ノウハウを蓄積してきたという。

 もし、PCSが故障しても、即時に修理できるという。PCSメーカー、施工した電気工事会社との間で、情報共有とメンテナンスの契約を結んでいるためである。

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