特集

太陽光とEVでVPP、充放電システムが支える(page 2)

各地の実運用や実証で実績の双方向充電器

2020/06/24 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 こうした機能を持つEVの充放電システムを使って、オフグリッド型で太陽光発電電力を最大に活用する企業も出てきた。

 例えば、福岡県大牟田市にあるバイオマス発電所を運営しているシグマパワー有明である。同市にある三川発電所の事務所では、太陽光とEV、定置型蓄電池を連携制御している(図3)。

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図3●太陽光発電とEV、定置型蓄電池を連携制御
図3●太陽光発電とEV、定置型蓄電池を連携制御
(出所:上はみずほ東芝リース、そのほかはシグマパワー有明)
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 太陽光パネルはカーポートの上に並べた。社用のEVが1台、定置型のリチウムイオン蓄電池(東芝の「SCiB」)がある。太陽光の発電量が多い時間帯には事務所内で自家消費しつつ、余剰分をEVと定置型蓄電池に充電する。太陽光の発電量が少ない時は、EVと定置型蓄電池から放電して事務所の電力需要を賄う。

 こうして太陽光発電電力を無駄なく使いつつ、系統電力の受電量を最小化できる。

 カーポート型太陽光発電システムと定置型蓄電池は、リースを活用して導入した。リースはみずほ東芝リースが担っている。

 災害時にも電気を使えることから、大牟田市はシグマパワー有明と災害時の電気供給に関する協定を締結している。

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