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蓄電池によるピークカットで経済性、将来は太陽光と連係制御(page 2)

米原市で太陽光と蓄電池を導入した三友エレクトリック

2020/04/07 05:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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除雪なしでも設備利用率13%

 太陽光パネルは、三菱電機製で最初の100kWでは255W/枚、増設した250kW分については261W/枚の製品を設置した。PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製・100kW機と250kW機を採用した。ただ、接続箱に関しては、すべて三友エレクトリックの技術者が内製したという(図3)。

図3●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のPCS
図3●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のPCS
(出所:三友エレクトリック)
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 積雪対策としては、設置角を15度としつつ、除雪作業を前提にせず、雪がパネルの上にある程度の時間、積もっていることを想定した。そのため、架台の骨組み構造に、柱と梁に加え、斜めに入れる方杖(ほうずえ)を多用して強度を高めた。(図4)。

図4●積雪に備えて、架台には斜めに入れる方杖を多用
図4●積雪に備えて、架台には斜めに入れる方杖を多用
(出所:日経BP)
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 稼働して6年間の発電状況は順調で、雪の重みによる損傷もないという。年間平均の設備利用率は約13%で、雪国ながら国内の平均値とほぼ同水準になっている。積雪時は、パネル上を覆ってしまい半日以上、発電しない状況になるが、事前の想定通り、一度も除雪作業は行っていないという(図5)。

図5●近畿地方ながら、日本有数の積雪地域でもある
図5●近畿地方ながら、日本有数の積雪地域でもある
(出所:日経BP)
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 それでも、平均的な設備利用率を維持しているのは、日照の弱い中でも相対的に発電量が伸びる特徴のあるTMEIC製PCSの効果ではないかと見ている。

 100kWを設置してから2年後に、さらに250kW増設したのは、積雪のハンディがあっても不具合はなく、予想以上に発電量が伸びて投資効果が高いことから、将来の再生可能エネルギーの本格活用も見据え、さらなる投資に踏み切ったという。

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