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蓄電池によるピークカットで経済性、将来は太陽光と連係制御(page 4)

米原市で太陽光と蓄電池を導入した三友エレクトリック

2020/04/07 05:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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夜間の電源試験を回避

 蓄電池を導入して3年は、こうした事前の目論見通り、空調の抑制など需要管理に気を使わなくても、余裕をもって500kW以下にピーク需要を抑えることに成功していた(図7)。

図7●蓄電池導入によるピークカットのシミュレーション
(出所:三友エレクトリック)
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 しかし、2018年に本社工場に2500m2の新棟(G棟)を増設して生産活動が増して以降、夏場に空調などがフル稼働した場合、蓄電池を活用しても500kW近くまで需要が伸びることが出てきたという(図8)。

図8●契約電力と最大需要電力の推移
(出所:三友エレクトリック)
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 そこで、さらにと蓄電池を100kW増設することも検討しつつ、電力会社と契約電力を引き上げた場合についての電気料金の交渉を始めた。その結果、電力自由化による競争環境が浸透してきた影響もあり、従来、想定したよりも電気料金が上がらないことになった。それにより、ピークカットする電力量を増やしても、経済メリットがそれほど大きくならないことから、蓄電池のさらなる増設は見送ったという。

 とはいえ、200kWの蓄電池を運用する利点は大きく、電力会社との交渉力を高めると共に、夜間の電源試験によるピークシフトが必要なくなったことなど、労働環境の改善にも効果を発揮しているという。

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