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20MWのメガソーラーを「自家消費」、浪江町で水素製造(page 3)

水電解による「需給調整力」のビジネスモデルも検証

2020/05/12 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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地下ケーブルで水素製造施設に送電

 今年3月7日、FH2Rの開所式が行われた。式典には、事業主体となる4社のトップのほか、安倍総理大臣、梶山経済産業大臣、田中復興大臣の閣僚3人、内堀福島県知事、吉田浪江町長が出席し、テープカットを行った。

 安倍首相は、祝辞の中で、「昨年1月にスイスで開かれたダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で、日本として水素の製造コストを10分の1以下まで下げる目標を表明した。今回、浪江町に完成した研究施設は、水素に関する世界最大のイノベーション拠点になり、こうした目標の達成にも貢献できる」と、期待感を示した(図5)。

図5●FH2Rの開所式では安倍首相が祝辞を述べた
(出所:日経BP)
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 FH2Rは、再エネによる水素製造施設として現時点で世界最大規模になる。そのため水素製造施設に注目が集まるが、メガソーラーとしても規模が大きく、特にこれだけ海の近くに約6万8000枚もの太陽光パネルを並べたケースは珍しい。

 実際、FH2Rの敷地全体は東京ドーム約5個分の広さになるが、その8割、東京ドーム4個分がメガソーラーサイトになる。水素製造プラントが、整然と並べられた太陽光パネルに囲まれているイメージだ。

 自家消費のため、通常のメガソーラーで見られるような商用系統に接続する連系設備はなく、中間変電所から水素製造施設に電気を送る高圧ケーブルはすべて地下埋設で施工された。太陽光発電所周辺に高架線は見当たらず、すっきりした景観になっている(図6)。

図6●メガソーラーの発電電力は地下ケーブルで水素製造施設に送る。写真は工事中の様子
(出所:NEDO)
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 太陽光パネルは、東芝製とアンフィニ(大阪市)製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製造のモデルを東芝エネルギーシステムズが設置した。アンフィニは、福島県楢葉町に太陽光パネル工場を稼働しており、今回、楢葉町の工場から浪江町サイトに合計で2万4420枚を出荷した(図7)(図8)。

図7●東芝製とアンフィニ製のパネルを採用
(出所:日経BP)
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図8●パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が製造した
(出所:NEDO)
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