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20MWのメガソーラーを「自家消費」、浪江町で水素製造(page 4)

水電解による「需給調整力」のビジネスモデルも検証

2020/05/12 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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2種類の防草シートを施工

 FH2Rのメガソーラーを眺めると、通常タイプの銀色フレームの東芝製パネルと、黒色のフレームを採用したアンフィニ製パネルの2種類が設置されているのが分かる。加えて、アレイ(パネルの設置単位)下とアレイとアレイの間の地表には、異なったタイプの防草シートが施工されているのに気づく。

 防草シートには、ポリエステル製の高密度不織布を導入したが、アレイ間には2層構造、パネル下には単層構造の製品を採用した。日射の多いアレイの間は紫外線も強く雑草が繁茂しやすいため、耐久性に優れたタイプにした。一方、日陰で雑草が育ちにくく紫外線の影響も抑えられるアレイ下には経済性に配慮したシートを採用し、費用対効果の最大化を目指したという(図9)。

図9●2タイプの防草シートを採用した
(出所:日経BP)
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 アレイ間に施工した2層構造シートでは、下層の不織布は通気性・透水性に優れ、雑草の種が飛来しても、着根しにくく地中からの芽の貫通を防ぐ効果も大きいという。一方、上層の不織布は、下層の不織布を紫外線から守る役割を担っており、二重構造にすることでより耐久性が高まるという。実際に10年以上の耐用年数の実績があるという。

 また、海が近いことから、架台や電気設備は、防食対策を徹底した。杭基礎には溶融亜鉛めっきのスチール製、架台にはアルミニウム製、接続箱は樹脂製となっている。

 また、変電設備機器は、重耐塩仕様を採用した。同仕様では通常の塗装に比べ塗装膜厚が約2倍、耐塩仕様に比べ塗装膜厚が約1.2倍となっているほか、表面にポリウレタン樹脂エナメル塗装を保護層として施し、防食性能を向上させているという。

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