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サーキット場跡に稼働した35MWの「蓄電池併設メガソーラー」(page 5)

リアルタイム制御で「変動率毎分1%」をクリア

2020/11/26 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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「変動率毎分1%」が接続条件

 「白老町竹浦ソーラー発電所」に蓄電池を併設したのは、2015年4月に北海道電力が公表した「太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」に対応するためだ。北電は、接続申し込みが400MWを超えた分の2MW以上のメガソーラーについては、この技術要件を適用し、蓄電池の併設を求めている。白老町のサイトも系統連系に申し込んだ順番から、この要件の対象となった。

 2012年に固定価格買取制度(FIT)がスタートして以降、国内各地でメガソーラーの開発が活発化したが、相対的に系統規模が小さい北海道では、その出力変動による周波数への影響を火力発電などでカバーし切れない懸念が出てきた。そこで、北電は、大容量の蓄電池を併設してメガソーラーの短周期変動を緩和することを系統に連系する条件とした。

 この要件では、メガソーラー出力の変動幅を、蓄電池の充放電との合成出力で、1分間にPCS定格出力の1%以内に収める「変動率毎分1%」を求めている(図8)。

図8●「変動率毎分1%」以内を制御イメージ
(出所:北海道電力)
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 「白老町竹浦ソーラー発電所」の場合、1分間の主力変動幅を、PCS出力(19.97MW)の1%である199.7kW内に抑えることが求められる。世界的に再生可能エネルギーの大量導入が始まり、出力変動の激しい太陽光や風力発電の接続に対し、蓄電池による短周期変動対策を求めるケースが増えている。ただ、ここまでの小幅な変動抑制の要件は珍しい。

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