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「再エネ水素」と「再エネ酸素」で陸上フグ養殖(page 3)

壱岐市で始まる「太陽光+水素貯蔵システム」実証

2020/12/29 05:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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地元企業が太陽光と風力を開発

 また、こうした壱岐における再エネ関連の実証プロジェクトに関し、島内で重要な役割を担っているのが、長崎県や福岡県などで建設工事を営む、なかはら(長崎県壱岐市)だ。なかはらグループは、建設工事のほか、建設資材の製造・販売、ホテルやガソリンスタンドの経営なども島内で手掛け、壱岐を代表する有力企業の1社となっている。

 再エネにも積極的に取り組んでおり、太陽光は、本社ビルの屋上に50kW、イオンに貸しているビル屋上に250kW、自社所有地に490kWの設備を設置すると同時に、元採石場跡地を購入し、2013年に島内最大級の太陽光となる約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「壱岐ソーラーパーク」を建設・運営している(図3)。

図3●「壱岐ソーラーパーク」
(出所:日経BP)
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 「壱岐ソーラーパーク」の建設では、土木造成をなかはらグループ、電気設備は九電工が担当した。太陽光パネルは、韓国のハンファQセルズ製(290W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を導入した。

 また、太陽光に先駆け、2000年3月に「壱岐芦辺風力発電所」を建設した。海外製(旧オランダ・ラガウェイ社)の750kW機・2基を設置したが、老朽化したため、2019年4月にリプレース工事を行い、出力2MWの日立製作所製風車に建て替えた。このリプレース工事でも、建設は、なかはらと九電工のほか、日立、アチハ、西日本技術開発が担った(図4)。

図4●「壱岐芦辺風力発電所」
(出所:日経BP)
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