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登別市のテーマパーク跡地に建設した特高メガソーラー

無制限の出力抑制・蓄電池併設の条件下でプロジェクトボンド組成

2021/01/25 21:42
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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閉園後、長らく廃墟に

 北海道の登別市は、道内有数の観光都市で、豊富な湯量を誇る温泉のほか、「クマ牧場」や「伊達時代村」、「マリンパークニクス」といった個性豊かなテーマパークも人気だ。実は、これら3つに加え、かつて「天華園」という中国をモチーフにしたレジャー施設があり「登別の4大テーマパーク」と呼ばれていた。

 清朝時代にあった宮廷庭園や40mもの高さの五重塔など、本格的な中国様式の建築物が特徴だったが、リピート客を増やすようなアトラクションがなかったこともあり、1992年の開業以来、年々客足が落ち、わずか7年で廃業に追い込まれた。

 広大な敷地は長らく廃墟となっていたものの、2019年11月、その跡地にメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働を始め、ようやく有効利用された。リニューアブル・ジャパン(東京都港区)が開発した「北海道登別市北登別MS発電所」で、連系出力18MW、太陽光パネルの出力22MWに達し、一般家庭8000世帯の電力消費量に相当する年間24GWhの発電量を見込み、年間約1万5195tのCO2排出量削減効果に相当する。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは日本コムシスが担当し、O&M(運営・保守)サービスはリニューアブル・ジャパンが自社で行う。太陽光パネルは中国Lightway製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 道道782号線を北上し、新登別大橋を渡り始めると、橋先の道を挟んだ両側に太陽光パネルが見えてくる。登別川の流れる深い谷間から北に上っていく緩やかな丘陵に沿い、濃紺の太陽光パネルが整然と並べられ、木々の合間から目に入る(図1)(図2)。

図1●新登別大橋から西側に見える「北海道登別市北登別MS発電所」
(出所:日経BP)
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図2●新登別大橋から東側に見える「北海道登別市北登別MS発電所」
(出所:日経BP)
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 橋を渡り終わった左側の丘陵が天華園の跡地で、いまでもゲート付近だった思われる場所に、右読みで「園華天」と刻まれた瓦付きの塀壁が残されており、華やかだったテーマパークをしのばせる(図3)。

図3●テーマパーク「天華園」の跡地に建設した
(出所:日経BP)
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