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太陽光によるシェアサイクル、楢葉町でスタート(page 2)

アンフィニ福島工場の蓄電池併設太陽光で充電

2021/02/17 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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太陽光が自転車駆動をアシスト

 このシェアサイクル事業は、楢葉町が太陽光パネルメーカーのアンフィニ(大阪市)と連携して導入した。スマホアプリを介した無人によるレンタルシステムは、コギコギ(福岡市)が開発、提供した。アンフィニは、シェアポートを定期的に巡回し、自転車が偏った場合の再配置や電動アシスト自転車の着脱式蓄電池(バッテリー)の交換・充電など、楢葉町内5カ所のサイクルポートの運営・管理を担っている(図5)。

図5●電動アシスト自転車のバッテリー(写真右下の黒いユニット)
(出所:日経BP)
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 こうした自治体によるシェアサイクルの導入は、全国でも複数のケースがある。コギコギでは、東京、京都、福岡などの大都市エリアでの直営によるサービス展開のほか、島根県津和野町、北海道旭川市・東川町・東神楽町、岩手県釜石市、奈良県桜井市、山口県宇部市、福岡県田川市、福島県須賀川市で自治体主導による実証プロジェクトの実績がある。

 こうした自治体主導によるシェアサイクルは、地域の二次交通を担うことで観光産業を活性化する目的が多いという。シェアシステムをコギコギが提供し、地元企業がシェアポートを管理することで、低コストでの運営が可能で黒字化が容易という。

 楢葉町のシェアサイクル事業も同じ方向性を持つものの、同町だけの特徴がある。電動アシスト自転車の駆動エネルギーに太陽光発電による電力を使っていることだ。「ならはsolar e-bike」とのサービス名を付けたのはそのためだ。といっても、自転車やシェアポートに太陽光パネルが装着されているわけではない。町内にあるアンフィニの「福島工場」の屋根上に設置したメガソーラー(大規模太陽光発電所)の発電電力を使って、自転車のバッテリーに充電している(図6)。

図6●太陽光で充電するシェアサイクル「ならはsolar e-bike」
(出所:日経BP)
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