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太陽光によるシェアサイクル、楢葉町でスタート(page 5)

アンフィニ福島工場の蓄電池併設太陽光で充電

2021/02/17 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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TMEICが蓄電池システム構築

 福島工場の太陽光パネルはアンフィニ製を5688枚設置し、蓄電池システムは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)がインテグレートした。太陽光パネル用と蓄電池システム用のパワーコンディショナー(PCS)はTMEIC製の500kW機を設置した。蓄電池は、韓国のサムスンSDI製とLG化学製のLiイオン蓄電池を採用した(図11)。

図11●TMEIC製の蓄電池システムを導入
(出所:日経BP)
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 太陽光発電と蓄電池システムはそれぞれ専用のPCSで6.6kVの交流に変換し、工場内の構内系統と連系している。サムスンSDI製とLG化学製の蓄電池は、別々のPCSで制御する構成にした。複数の蓄電池用PCSの統合制御では、TMEIC製「TMBCS(TMEIC蓄電池コントロールシステム)」を採用した。

 「TMBCS」は、太陽光と蓄電池を統合的に制御する。蓄電池とメガソーラーのPCSを連係制御し、メガソーラーの発電量をリアルタイムに監視しながら、蓄電池を最適に充放電制御する。晴天時にメガソーラーの余剰電力が多くなって蓄電池に充電しきれない場合、電力系統に逆潮しないように太陽光の出力を抑制する。

 福島工場では、こうした需給バランス制御のほか、今後、工場がフル操業した場合などには、最大需要時にピークカットして電気代を削減する制御も可能になる。

 また、系統電力の停電時には自立運転して「アイランド運用」を行うことを想定している。「アイランド運用」とは、電力会社の系統が停電して復旧の目途が立たない場合、電力系統から切り離して工場内の特定負荷に蓄電池から自立給電する。

 「アイランド運用」時は、1つの蓄電池用PCSが自立運転を行い、周波数と電圧を制御する。自立運転中の蓄電池充電状態を考慮して出力抑制しながらメガソーラーを出力する。他方の蓄電池は、構内系統と連系して放電したり、メガソーラーの出力を充電することも可能になる(図12)。

図12●停電時の「アイランド制御」イメージ
(出所:日経BP)
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