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八雲町に国内最大の蓄電池併設メガソーラー稼働(page 4)

岩村町長の次のターゲットはバイオガス発電

2021/04/21 05:00
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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出力変動を見事に平滑化

 谷藤さんは、第1種電気主任技術者として、「ソフトバンク八雲ソーラーパーク」の保安業務から運営・保守を担っている。蓄電池の充放電制御による発電所全体の出力もリアルタイムで監視している。「蓄電池の充放電制御により、出力変動は見事に平滑化されており、これまでのところ、『変動率毎分1%』を逸脱したことはない」と言う。

 蓄電池の充放電制御は、天候を予測しつつ充放電量を調整している。例えば、晴天時にはベースとなる太陽光の発電量が多いため、急峻な出力変動に対応するには大きな電力が必要で、事前に蓄電池の充電量を増やしておく。一方、曇天時にはベース発電量が少ないため、事前に放電して売電量を増やしつつ充電量を減らしているという。

 谷藤さんは、前職は北電で水力発電所の運営・管理を担ってきた。「PCSによる充放電制御の応答性は予想以上に機敏」と驚く。「従来、電力系統の需給管理手段としては、水力発電の応答性の速さが群を抜いていたが、PCSによる応答性はそれを上回る。系統の安定運用に大きな可能性を秘めている」と話す(図7)。

図7●53台のコンテナに蓄電池システムを納めた
(出所:日経BP)
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