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尼崎にアジア最大の物流施設、屋根上にメガソーラー(page 2)

ESRが建設・運営、環境配慮とレジリエンスで先進性

2021/05/19 12:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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屋根半分で2.5MW

 屋根上には、連系出力約2MW、太陽光パネルの出力約2.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、2月から固定価格買取制度(FIT)による売電を開始した。ESRは尼崎DCを含めこれまでに国内で23 の物流施設を建設し、現在7 案件を開発中で、屋根上太陽光の設置を基本としている。

 現在、計画中のプロジェクトは自家消費型を軸に検討しているが、尼崎DCを計画した当時は、FIT売電の経済性が高かったという。将来的にFITによる売電期間終了後には、自家消費型への切り替えも計画している。

 尼崎DCは地上6階で、円形状のランプウエイで階上フロアまでトラックで直接、荷物を運べる。上り・下り専用のランプウエイは各フロアの中央車路で結ばれ、建物の屋根形状も中央車路の上にあたる東西ラインを境に南北に分かれている。メガソーラーはその北側だけに敷設したが、それでも2.5MWに達する(図3)。

図3●屋根上に設置したメガソーラー。太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用
図3●屋根上に設置したメガソーラー。太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用
(出所:ESR)
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 太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。施工は福原工業(大阪市)が担当した。FITによる売電単価は18円/kWhとなる。

 屋根上太陽光は、一般的にかなり大きな建物でも、なかなか1MW分の太陽光パネルが載せられない。それを考えると「屋根半分で2.5MW」は、建物の巨大さを再認識させる。

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