特集

尼崎にアジア最大の物流施設、屋根上にメガソーラー(page 4)

ESRが建設・運営、環境配慮とレジリエンスで先進性

2021/05/19 12:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

EVトラックの利用に備える

 BCP対策では、地震や津波などに配慮した安全設計のほか、非常用発電設備を備え、商用系統が停電しても、防災センターのほか、照明や人用のエレベーター、トイレが使えるほか、各オフィスにも非常用コンセントを備えている。最大24時間はこうした重要設備に給電できる。巨大施設だけに人用エレベーターだけで22台もあり、停電時にも、すべてが稼働するようにした(図6)。

図6●系統が停電しても、使える非常用コンセント。赤色が特徴
図6●系統が停電しても、使える非常用コンセント。赤色が特徴
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 敷地内を阪神高速湾岸線の高架道路が横切っており、尼崎駅方面から訪れると、まず高速道路の手前に従業員用の駐車場と駐輪場、その奥にビオトープエリアがある。高速道路の下を通って建物のあるエリアに入ると、トラックが待機する駐車場があり、場内には電気トラック、電気自動車(EV)用の急速充電器が2基設置されている。

 導入した急速充電器は、東光高岳製の200V・50kWタイプで、日本企業主体に規格化されたCHAdeMO方式に対応している。充電は、スマートフォンアプリにより、QRコードリーダーによる認証、利用、課金が可能で24時間無人で対応できる。

 ESRによると、国内外の複数トラックメーカーが電気トラックを商品化しており、航続距離200kmなどスペックも向上してきたという。ESR尼崎は、大都市近郊という立地から、今後電気トラックによる利用の増加も期待されるという(図7)。

図7●トラック駐車場には50kWの急速充電器を2基併設した
図7●トラック駐車場には50kWの急速充電器を2基併設した
(出所:ESR)
クリックすると拡大した画像が開きます
  • 記事ランキング