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北海道安平町、「石炭」と「新エネ」で復興!?(page 2)

道の駅「D51ステーション」盛況、「蓄電池併設メガソーラー」運転開始

2021/07/26 19:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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飛行機から見える巨大施設

 道の駅の開業からさらに約1年後、こちらも震災を乗り越えて予定通り営業運転を開始した施設が町内にある。2020年7月に稼働した大規模太陽光発電所(メガソーラー)「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」だ。出力約65MWの太陽光発電所に大容量蓄電池を併設した。蓄電池併設型メガソーラーとしては、国内で最大級になる(図4)。

図4●「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」に設置された蓄電池
図4●「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」に設置された蓄電池
(出所:日経BP)
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 苫東(北海道苫小牧市)が所有する約90 haの土地に設置した。ソフトバンクグループで再生可能エネルギー関連事業を手掛けるSB エナジーと三菱UFJリースが設立した特定目的会社(SPC)が運営主体となる。EPC(設計・調達・施工)サービスは東芝と東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が共同で担った。太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は太陽光・蓄電池用ともTMEIC製を採用した。

 太陽光パネルの出力約64.6MW、連系出力は48MW。蓄電池はリチウムイオン電池で容量約は19.0MWh、出力約34MWとなる。年間発電量は一般家庭約1万9854世帯分の電力消費量に相当する約7147万7000kWhを見込んでいる。

 ソーラーパーク2の西隣を流れる安平川の対岸には、出力約111MW(PCS出力は約79MW)の「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」が立地し、すでに稼働していた。2つのメガソーラーは、別々に系統連系しており固定価格買取制度(FIT)の認定上は2つの発電所になるが、いずれもSBエナジーを主体に開発・事業化され、東芝がEPC(設計・調達・施工)とO&M(運営・保守)サービスを担当するなど、一体的な運営になる。

 両サイトを合わせるとパネル出力約175.6MWとなり、日本で最大級の太陽光集積地になる。その広大さは、新千歳空港に発着する飛行機の車窓からも、はっきりと視認でき、日本を代表する巨大再生可能エネルギー施設になっている(図5)。

図5●飛行機の窓から見た「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」(奥)と「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」(手前)
図5●飛行機の窓から見た「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」(奥)と「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」(手前)
(出所:日経BP)
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