特集

北海道安平町、「石炭」と「新エネ」で復興!?(page 5)

道の駅「D51ステーション」盛況、「蓄電池併設メガソーラー」運転開始

2021/07/26 19:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ

筐体1つに3台のエアコン

 増山さんによると、蓄電池運用の安全管理で重要なポイントの1つは、温度管理という。「変動率毎分1%を達成するリアルタイム制御では、天候によってはかなりの速度で充放電を繰り返すため、蓄電池セルの発熱が激しくなる。これを1筐体あたり3台ものエアコンで一定以上に温度が上昇しないようにしている。エアコンの故障で筐体内の温度上昇を抑え切れないと、アラームが働き、その蓄電池ユニットは稼働できなくなる」という。

 通常、メガソーラーで設置される1MW程度のPCSを収納した筐体にはエアコン1台で温度管理することが一般的だが、蓄電池セルも収納したソーラーパーク2の筐体では、3台ものエアコンで庫内温度を制御している。中に入ると夏でもひんやりして涼しい(図9)(図10)。

図9●蓄電池システムを収納した筐体はエアコン3台で庫内温度を管理する
図9●蓄電池システムを収納した筐体はエアコン3台で庫内温度を管理する
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます
図10●蓄電池システムを収納した筐体の中は真夏でも涼しい
図10●蓄電池システムを収納した筐体の中は真夏でも涼しい
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 「MSCで、蓄電池とメガソーラーの双方を統合制御できることで、蓄電池への過度な充放電によって温度が急上昇するような運用を防ぐこともできる。蓄電池併設メガソーラーという新しいタイプの電気設備の安全な運用にとってもMSCの役割は大きい」(増山さん)。

 今後、エリア全体の需給バランス維持やノンファーム型接続によって、メガソーラーに対する出力抑制の頻度が上がっていくことが予想され、送電できない分を充電しておき、空き時間に売電するという役割からも、蓄電池を併設した太陽光や風力発電が一般的になる可能性もある。ソーラーパーク2は、その先駆けとして注目されそうだ。

  • 記事ランキング