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能登のメガソーラーを牽引する重光商事、本社をNearly ZEBに(page 4)

EV35台導入して太陽光を自家消費、光熱費・年間200万削減

2021/12/15 23:00
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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これまでに雪害被害はなし

 北陸に立地する太陽光発電所にとって、大きな課題が積雪への備えだ。中谷取締役は、「冬の12~2月は、ほとんど発電しないという想定で事業計画を組んでいる」と言う。ただ、実際には、雪が降らない日の方が多く、それなりの発電量になるため、それが年間を通して予想より上振れする要因にもなっている。

 野立て太陽光に関しては、太陽光パネル・横置き・4段のアレイ(パネルの設置単位)を採用し、設置角10~20度で設置している。積雪時には、パネル上、パネル下とも除雪を行わず、自然に融け落ちるのを待つ、という考え方で運営している(図6)。

図6●設置角10度でパネルを取り付けた「第6太陽光発電所」
図6●設置角10度でパネルを取り付けた「第6太陽光発電所」
(出所:日経BP)
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 「積雪後は、長時間、パネルの上に雪が載っていることになるが、それを想定して架台の強度を設計しているため、これまで一度も、架台の損傷はない」(中谷取締役)という。

 雪国では、設置角を30度以上に傾けて早く雪を落とすという設計もあるが、その場合、パネル下に雪の山が出来てアレイの先端とつながって融ける際に架台が損傷したり、それを回避するために雪山の除雪が必要になったりする。重光商事の野立て太陽光は、あえてパネルから雪を滑り落さないことで、こうした手間や損傷リスクを下げている。

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